職場で「上司に呼び捨てされてむかつく」と感じていませんか?あなたが「苗字呼び捨て」で呼ばれるのは、なぜでしょう?
もしかして、「自分だけが呼び捨て」という状況に、不公平さを感じているかもしれません。この記事では、そんな「部下を呼び捨てにする上司」の心理を探り、なぜ「呼び捨て」が起こるのか、その背後にある理由を明らかにします。
さらに、この悩みを解消するための具体的な方法を提案します。例えば、上司に「やめてほしい」と伝える際のコツや、職場での良好なコミュニケーションを取り戻す方法など、あなたの「嫌い」な状況を改善するための実践的な方法をお伝えします。
部下から上司へのお願い
— 休職師(復職中!) (@kyushokushi) August 2, 2022
やめてほしいこと⑧
「呼び捨て」
呼び捨てされると馬鹿にされた気がします。名前は相手に敬意を払って、さん、君はつけましょう。
- 上司が部下を呼び捨てにする理由とその心理
- 呼び捨てされることがむかつくと感じる部下の気持ち
- 上司に「呼び捨てをやめてほしい」と伝える方法
- 職場での呼び捨て問題を解決するための対処法
呼び捨て上司はむかつく!?呼び捨ての理由を考察
呼び捨てをやめて欲しい場合、まずは呼び捨てにする上司の心理を理解することが重要です。上司がなぜ呼び捨てをするのかを把握し、それにもとづいた適切な対処方法を見つけることが、問題解決への鍵となります。
部下を見下している
仕事ができない部下に対しては、自分の方が優位であることをアピールするために呼び捨てにすることがあります。例えば、仕事のミスをした部下に対して「○○、またミスしたな」と呼び捨てで注意するような場合です。見下しているので、部下が不快になってもかまわないという心理が働いています。
部下を警戒している
仕事ができる部下に対して、自分の地位や権力を脅かされるのではないかと警戒している場合、呼び捨てにすることがあります。例えば、部下からの提案を却下するときに「○○、それはお前の考えだろ」と呼び捨てで言うような場合です。
より親密な関係性により仕事のパフォーマンスを上げたい
上司の親しみやすさを示す呼び捨て
上司が部下を呼び捨てにする理由の一つは、より親密でフレンドリーな関係を築きたいという願望からです。通常、上司と部下の関係は、仕事の枠を超えても形式的で距離を感じるものです。しかし、この距離を縮め、よりリラックスした環境で仕事を進めることを望む上司もいます。
呼び捨ては悪意ではなく親しみの表現
この場合の呼び捨ては、権威を示すものではなく、むしろ親しみやすさや気楽な付き合いを示す手段です。例えば、部下の田中さんを「田中」と呼ぶことで、上司は「私たちはもっと気軽に話せる関係になりたい」というメッセージを送っています。これは、友達にあだ名で呼ばれるのと似た感覚です。
上司と部下の関係性の変化を目指して
上司はこのように呼び捨てにすることで、冗談を言い合えるほどの親しみやすい関係を築くことを目指しています。部下にとっても、このようなアプローチはリラックスして仕事をする上でプラスに作用する可能性があります。
自分の立場を示したい
自己の地位を強調するための呼び捨て
上司が部下を呼び捨てにする行動の一つに、自分の地位や優位性を示したいという心理があります。例えば、ある上司が年上の部下を「山本」と呼ぶ場合、これは単に名前を省略しているのではなく、「私はお前より偉い」というメッセージが隠されていることがあります。
自信のなさからくる虚勢
このような行動は、しばしば自信の欠如や内面の不安から生じます。上司が自分のプライドや地位を守るために、他人との関係で自己の優位性を強調しようとするのです。たとえば、上司が新入社員を呼び捨てにするのは、自分の経験と地位を前面に出すためかもしれません。
自己の価値を高めるための手段
また、特別扱いされることや自分自身を大きく見せたいという願望も関係しています。上司が部下を呼び捨てにすることで、自分自身をより重要な存在として位置づけ、満足感を得ようとするのです。例えば、上司が会議で「佐藤、レポートは?」と部下を呼び捨てにするのは、その場のコントロールを握りたいという意図があります。
人間的に配慮が無い
現代の職場では、上司も部下も「さんづけ」で呼び合う文化が増えてきています。これは、社会的マナーや相手への敬意を示す行動として受け入れられています。例えば、ある大手企業では、役職に関係なく全員が「さんづけ」で呼び合うことで、社員同士の関係が良好に保たれていると言われています。
社会的なマナーや相手の気持ちを重視する上司は、部下を呼び捨てにせず敬意を持って接します。その結果、職場の雰囲気はより和やかに、そして皆が平等に働ける環境が生まれるのです
年齢問わず「さん付け」する組織って、社員同士の関係性が良いところが多いよね。学生でもない1人の大人なんだし、年齢や役職なく人をリスペクトできる環境って良い。『お前さ〜』『〇〇ちゃん』なんて、人を見下した呼び方するのって良くないよね。
— 品質さん (@chokyori_tsukin) December 10, 2023
職場環境のレベルが知れてしまう。
上司による呼び捨てはやめて欲しい:具体的な対処方法
呼び方一つをとっても、自分にとって不快である場合は改めてもらうしかありません。呼び捨てにされることで威圧的に感じる・自分だけ呼び捨てで馴れ馴れしく接してくる、そんな悩みを感じ始めたら早いうちに対策が必要です。
職場でのコミュニケーションは繊細で、特に上司に対して個人的な要望を伝えることは難しいため、今回は「呼び捨てをやめてほしい」という具体的な要望を上司にどのように伝えるかに焦点を当てます。
言いづらい内容を整理する
言いづらい要望や意見を上司に伝える前に、内容をしっかりと整理することが重要です。特に「呼び捨てをやめてほしい」というようなデリケートな要望の場合は、なぜそれが必要なのか、どのような影響があるのかを明確にしておくことが大切です。
上司の視点を理解し共感を示したあとに、要望を伝える
上司に要望を伝える際は、まず彼らの視点を理解し、共感を示すことが大切です。例えば、「私の意見を尊重してくださることに感謝しています。ただ、呼び捨てにされると、私は萎縮してしまい、仕事の能率に影響を与えるかもしれません」というように、上司の良い点を認めつつ、自分の要望を伝えることが効果的です。
言葉+アクションで聞いてもらいやすくする
言葉だけでなく、非言語的なコミュニケーションも重要です。視線、身振り、表情などを使って、自分の言葉に説得力を加えましょう。落ち着いた態度と穏やかな表情で要望を伝えることで、上司もあなたの話に耳を傾けやすくなります。
組織全体を良くするための提案としての要望は通りやすい
要望を伝える際は、それを建設的な上司への提案の一部として位置づけると良いでしょう。例えば、「私たちのチームワークをより強化するために、お互いに敬称を用いて呼び合うことを提案したいと思います」というように、チーム全体の利益に結びつけて提案することが効果的です。
また、相手に伝えるときは、具体的な事例やデータに基づいて伝えることが効果的です。「呼び捨てをやめたら業務効率が向上した会社がある」などと伝えると、相手も納得しやすいでしょう。
以下は、呼び捨てをやめて売上がアップした会社の事例です。
データに基づいて伝えることで、客観的な事実として伝わり、相手を批判するのではなく、問題解決を一緒に考えようとしている姿勢が伝わります。
あくまで会社全体を良くするためというトーンが必要です。「自分が不快なので」という理由の伝え方は自分勝手と思われる可能性があるので、控えましょう。
タイミングと場所を工夫する
タイミングと場所を工夫することも大切です。例えば、相手の仕事が忙しいときに伝えるのは、相手が余裕がなく、聞く耳を持ってくれない可能性があります。また、周りに人がいると、言いづらいと感じてしまうかもしれません。
相手の仕事が落ち着いているときや、2人きりになれる場所で伝えるようにしましょう。さらに、非公式な場であれば、上司もリラックスして、要望を受け入れやすくなります。
たとえば、ある社員が上司に対して要望を持っていたとしましょう。その社員は、ランチタイムで上司と昼食する際に、カジュアルな雰囲気の中で上司と話をする機会を設けました。「私は常に一生懸命ですが、呼び捨てにされると、一人前と認められていないように感じてしまいます。もしよろしければ、名字で呼んでいただけませんか?」と率直に、しかし柔らかい口調で伝えました。このように、リラックスした環境で、自分の気持ちを適切に伝えることが大切です。
上司の上司に相談する
相手が「親しみをこめて」呼び捨てしてたとしても、あなたにとって不愉快という事はあります。その場合、直接その事を伝えると角が立つので、上司の上司や会社の人事などに相談するのをオススメします。出来れば、特定のあなたの事という事ではなく「会社全体のルール」として、呼び捨て禁止にもっていってもらった方がいいでしょう。
また、特定のあなたについて、呼び捨てしないようにという風に上司が注意されると、あなたに対して感じていた「親しみ」がそのまま「憎しみ」に変化してしまう可能性があるためです。「友達と思っていた子」が自分の事を「友達とは思っていなかった」という事実に直面したのと似たような心理ですから、上司にとってはかなりショックとなります。そのショックがそのまま、あなたへの好感度を下げてしまう事がないよう、くれぐれも、自分が特定されないよう念押しして依頼してください。
職場で自分だけ上司から呼び捨てで呼ばれる:パワハラとの境界線
職場で上司が部下に対して呼び捨てをしたとしてもパワハラであると認識されることはほとんどありません。相手は上司であり、また年齢も上の場合が多いので普通のことであると考えられるためです。また、身内として感じている、信頼をおいているといったポジティブな思考から呼び捨てをしている場合もあるのです。
しかし、すべての場合がパワハラにはならないということではありません。他の人に対しては「さん付け」で呼んでいるのに、自分だけが呼び捨てにされる場合などです。この場合は、上司として平等に呼び捨てにしているわけではなく、その人だけを見下して呼び捨てにしている可能性があるからです。
特定の人だけに差別的に呼び捨てをしているということになれば、パワハラであると認定される可能性もありますので、社内でも呼び捨ては公平に行ったほうが良いと人事部などに相談しましょう。
例えば、同じ会社で働くAさんは、他の同僚が「さん」付けで呼ばれているのに、自分だけ「呼び捨て」で呼ばれているとしましょう。これは、Aさんが特別に扱われているように感じるかもしれません。しかしこれがパワハラかどうかは、状況によります。例えば、上司がAさんにだけ冗談を言うなど、親しみを込めて呼び捨てにしている場合もあれば、故意に嫌がらせをしている場合もあります。
ここで大切なのは、呼び捨てがAさんにとって不快かどうかです。もしAさんがそれで嫌な気持ちになるなら、それは問題です。特に、上司が威圧感を出して呼び捨てにする場合は、パワハラと考えられるかもしれません。ですから、こういう場合は、まず自分の気持ちを正直に上司に伝えることが大切です。それでも状況が変わらない場合は、会社の人事部門や相談窓口に相談することをおすすめします。
上司の呼び捨てがむかつく:我慢する方法
職場で上司に呼び捨てされると、気分が悪くなることもあるでしょう。しかし、この状況を上手に処理する方法はいくつかあります。
呼び捨てされることを受け入れ、気持ちをコントロールする
呼び捨てされることは、上司の態度の問題であり、自分の能力や価値の問題では無いと認識することが必要です。呼び捨てされることを気にしすぎると、仕事に集中できなくなったりストレスが溜まります。それを理解して、自分の気持ちをコントロールできるようにしましょう。
上司の呼び捨てを気にしないフリをする
上司の呼び捨てを気にしすぎるのであれば、気にしないフリをしてみるのも一つの方法です。上司が呼び捨てで呼んだら、何も気にせずに普通に返事をするのです。
他人に話してみる
信頼できる同僚と話をするのも良い方法です。たとえば、昼休みに同僚とコーヒーを飲みながら、上司のことを話すことで、ストレスを軽減できます。他の人の意見を聞くことで、新たな視点が得られることもあります。
成長のチャンスと考えてみる
最後に、ポジティブな考え方を心がけましょう。上司の呼び捨てを、自分を成長させるチャンスと捉えるのです。このように考えると、気持ちが楽になり、仕事にも集中できるようになります。
もちろん、最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると気にならなくなってくるでしょう。
上司の呼び捨てはやめてほしい!効果的な伝え方と、むかつく感情を抑える方法:まとめ
- 部下を見下している上司は、優位をアピールするために呼び捨てにする
- 仕事ができる部下に対しても、地位や権力を誇示するために呼び捨てを用いる
- 上司が部下を警戒している場合、呼び捨てで挑発することがある
- 上司が親密な関係を築きたい意図で呼び捨てにすることも
- 呼び捨てが親しみや気楽な付き合いの表現である場合も存在
- 上司と部下の親密な関係構築を目指して呼び捨てにすることもある
- 上司が自己の地位を強調するために呼び捨てを使う場合もある
- 自信のなさや内面の不安からくる虚勢として呼び捨てを使うことも
- 現代の職場では敬意を表すために「さんづけ」が増えている
- 呼び捨てにされることで不快感を感じたら、早期に対策が必要
- 上司に個人的な要望を伝える際は相手の視点を理解し共感を示す
- 呼び捨てがパワハラと認識されることは少ないが、差別的であれば問題視される可能性もある