「あの独り言、うるさいなぁ…」 職場で独り言を言っている人、意外と多いですよね。仕事に集中したいのに、周りの人の独り言が気になってしまう。そんな経験は誰でもあると思います。
独り言を聞かされる人にとっては、たちの悪い雑音以外の何者でもありませんが、独り言を言っている人は、悪気があるわけではありません。むしろ、集中したいからこそ独り言を言っている場合もあります。
また、その独り言はひそかなメッセージだったり、その人の精神状態を示す何かのサインだったりする可能性も考えられます。
今回は、職場での独り言がうるさい問題について、原因と理解を深め、静かなな職場環境を作るための対処法をご紹介します。
独り言を黙らせる方法から、自分自身がストレスを感じない方法まで、幅広く解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
- 職場で独り言がうるさいと感じる原因
- 職場で独り言を言う人の心理
- 独り言が多い人の特徴
- 職場で独り言がうるさいと感じたときの対処法
平目安かった❤
— あ (@uMVW7HQHzrQfvPM) May 18, 2020
これで580円!!!
ちな3段!!!
ところで、職場にずっと独り言を言ってる社員さんがいるんだけど、何回か「ゴメンなさいちょっと独り言気になります😭」って言って、「うるさいですよね!すみません!」ってゆうの4回くらいあって今日も言ったら気分を害してた😔
独り言は直らないのかな😶 pic.twitter.com/VQhHFcayFz
転職組なんですが、同じ転職組の同僚に「みそさん、仕事中に『ぎゃああ!』とか『なんだよこれ!』とか奇声あげるじゃないですか。あれ自分もやるんですけど、やってる人だいたい中小のヤバい企業の文化で育った転職組で、普通はやらないんですよ」って指摘されて、「ぎゃああ!」って奇声あげました。
— みそしる (@sssgmiso) February 21, 2023
職場での独り言がうるさい問題:原因と理解を深める
職場での独り言がうるさいおじさん(おばさん)がよく言う単語とその心理
職場でよく耳にする独り言としては、「忙しいなあ」「どうしてこれが見つからないんだろう」というような日常的なものが多いです。
これらは、仕事の進行中に発生するストレスやフラストレーションの自然な発散と言えるでしょう。
また、自分自身への言い聞かせや行動の確認としての独り言は、実は非常に一般的な行動で、それが癖になっている人もいます。
代表的な独り言 TOP5 とその心理
「あれ?」 「んー?」 「ちょっと待てよ」
心理: 理解ができない時の焦りや不安
「えー?」
心理: 不満、ストレス、問題解決への無力感
ため息「ふぅー」
心理:疲労、ストレス、プレッシャー、諦め
「ええと」
心理:次にどうするか考えている(考えながら話す癖がある人に多く見られる)
(来たメールなどを)読み上げる
心理:内容に集中するために読み上げている( 癖で無意識に声に出してしまう人もいる)
職場で独り言がうるさい人の行動の理由と心理的背景
独り言をよく言う人は、自分の気持ちを整理したり、さびしさを少し和らげたりしています。
心理学的には、自分自身と話すことで、自分の考えや感情をきちんと整える手段として使われています。また、他の人と話す機会があまりない場所では、独り言を言うことが多くなるとも言われています。
考え事を整理するため
- 問題解決やアイデアの整理など、頭の中で考え事をしている際に、独り言を口にしてしまうことがあります。
- 独り言を声に出すことで、思考を整理しやすくなるという効果があります。
ストレス発散のため
- 仕事や人間関係など、ストレスを感じている際に、独り言で愚痴をこぼしてしまうことがあります。
- 独り言を声に出すことで、ストレスを解放する効果があります。
集中力を高めるため
- 集中力を高めるために、独り言で指示を出したり、確認したりすることがあります。
- 独り言を声に出すことで、集中力が維持しやすくなるという効果があります。
コミュニケーション不足
- 周囲とコミュニケーションを取る機会が少ないため、独り言で話しかけているような印象を与えてしまうことがあります。
- 独り言を声に出すことで、寂しさを紛らわせたり、存在感をアピールしたりする効果があります。
独り言が多い人は本当に頭がいいのか?
独り言をよく使う人が特別に頭がいいわけではありませんが、問題を解決するときや新しいものを考えるときに、自分自身と話すことが考えを進めるのに役立つことがわかっています。
研究によると、独り言はただのくせではなく、新しいアイデアを考える手助けになることがあるのです。
しかし独り言が多い人は、注意が散りやすかったりストレスを感じていたり、人との会話が足りないこともあります。
独り言がいつもいいことだけではなく、その人が困っているサインである可能性もあります。
職場での独り言がうるさい問題:やめさせる方法
いちいち反応してみる
独り言を完全にやめさせることは難しいかもしれませんが、その頻度を減らすためのアプローチはいくつか考えられます。
まず、独り言を言う人に「独り言を気にする人がいる」という自覚を促すことが重要です。
私の上司は、「えー?」連発タイプとメール文章読み上げタイプの合わせ技の人でした。
性格的には何の問題もありませんが、上司であるため直接的にやめろとはとても言いにくい状況でした。
(指摘すると気まずくなってしまいますしね)
そこで実践してきたのが、「仕事の手を止めていちいち反応してみる」です。
上司が独り言を言うたびにいちいち反応してみるのです。わざとらしくない程度にやや大げさに反応してみることで、「あなたは私の手を止めているんだよ」というメッセージを間接的に伝えます。
上司 (独り言)「んん?これは? ◯◯△△□□、、、、。」
部下 「どうしました?何か問題がありましたか?手伝いましょうか?」
上司 「いや大丈夫、、、、。」
(これを繰り返す)
こうすることで間接的に「自分の独り言は部下の手を止めるものだ」ということをなんとなく察していただきます。部下の能率が下がるのを目の当たりにすれば、上司も少しは気をつけるだろうとの算段です。
実際私の上司はこの方法で独り言がかなり減りました(無くなってはいない)。
直接相手に伝える
ストレートに伝えるには簡単ですが、それができないので、あなたはこの記事にたどり着いたのだと思います。
まず伝えるにしても、適切な伝え方が重要です。その人が独り言を言う理由や状況を理解し、表現の方法も細心の注意を払う必要があります。
指摘された方は、少なからず機嫌がが悪くなりますので、なるべく丁寧に伝える事が大切です。
例えば、「仕事に集中したいのですが、声が聞こえてしまって…」といった具体的で柔らかい表現を使うことで、相手に配慮を持って接することができます。
- 「よく独り言いってますよね。」
- 「人の声が聞こえるとつい気になって集中できないタイプなんです。すみません」
- 「今からすごく集中したいので用事があれば後でお伺いする形で良いでしょうか。完全に集中しないと間違えてしまいそうなので静かにしていただけると助かります。」
- 冗談を交えながら「〇〇さん、独り言が聞こえてきちゃいますよ!何か面白いことを考えているんですか?」
- 「いつも◯◯さんの独り言を聞くことで、今起こっている問題などが理解できるので大変勉強になります。」「つい聞いてしまうので、この30分だけなしにしていただけると助かります」
- 「たまに独り言が聞こえると、びっくりしてしまうんです。もし可能なら、少し声を下げてもらえると安心して作業できます。」
上司や同僚に相談する
我慢できないな場合は、上司(上司が独り言を言う場合はさらに上の上司)や同僚に相談するのも有効です。上司や同僚に相談することで、問題解決に向けて協力してもらうことができます。
相談する際には、客観的な事実を伝えましょう。(内容・回数・声の大きさなど)
あなたが「気になる」という感情だけを伝えると、単なる上司に対する不平不満を言っているようにしか聞こえなくなり、訴えそのものを却下されてしまう可能性があります。
その独り言によっていかに職場に悪影響を与えるか、仕事の能率が下がるかを訴えましょう。
上司を間に挟んで伝える事で、独り言おじさんとあなたとの関係性がギクシャクせずに済みます。
上司から独り言おじさんへの指導の際は、あなたからの情報であるということがわからないように配慮してもらうよう依頼しましょう。
職場の独り言120dbおじさんが遂に部長から注意されて保安基準適合おじさんになってた(まだうるさい)
— あきしの (@Axino_SiR) March 30, 2023
職場での独り言がうるさい人を、ハラスメントとして訴える事はできるか
職場で独り言がうるさいと感じる場合、その内容が他人を不快にさせるものであったり、差別的な内容であれば、ハラスメントにあたる可能性もあります。
このような状況に直面した場合、人事部門や上司に相談し、適切な対応を求めることが大切ですが、一般的な仕事内容の独り言であれば、訴えるのは難しいでしょう。
つまりは、ハラスメントかどうかは独り言の内容次第ということになります。
独り言が多い人は障害か?ADHDだった場合の対応方法
独り言が多い行動は、ADHDなどの発達障害の一症状である場合があります。
ADHDの人は、注意欠陥・多動性障害の略称で、注意力が散漫だったり、落ち着きがなかったりするなどの症状があり、自己調整が難しく、無意識のうちに自分の考えを声に出してしまうことがあります。
もし ADHD だった場合は、 周囲の空気から「独り言は迷惑である」と察してもらうことが難しいかもしれません。
その場合は、やはり上司などから直接的に伝えて本人に理解してもらい、周囲も配慮することが大切です。
ADHDの人の場合は、一度伝えただけでは独り言が止まらない場合があるものの、 ADHD であると会社が認定すれば、独り言を言う人を多少離した席にするなど、物理的・環境的な配慮も期待できます。
また、「障害だから仕方がない」と自分を納得させて温かい目で見守ることで、自分自身の「迷惑である」という気持ちを和らげることができます。
「独り言が多くて迷惑」と批判するのではなく、「集中しているんだね」と理解を示すようにしましょう。
厚生労働省e-ヘルスネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-04-003.html
職場での独り言がうるさい問題:気にならなくする方法
独り言をやめるように直接的に伝えることはハードルが高く、特に独り言おじさんんが上司だった場合には、ストレートに要求しづらい問題です。
この章では、やめさせることができない独り言に対して、あなたが気にならない方法をご紹介します。
職場の独り言があなたのストレスの原因となる理由
職場での独り言がストレスとなる大きな理由は、独り言があなたの作業を強制的に中断させてしまうような性質を持っていることです。
特に集中を要する作業中に周囲から独り言が聞こえると、作業のリズムがどうしても崩されてしまい、作業の能率を下げたり、ミスを誘発したりする悪い影響しかないと感じてしまうからです。
独り言が「うざい」「気持ち悪い」と感じる瞬間とその対策
独り言が「うざい」と感じる瞬間は、その内容がネガティブであったり、大きな声であったりする時です。
このような場合、まずは「どうしましたか」と言ったオープンなコミュニケーションを図り、独り言を言う人がなぜそのような行動を取るのかを理解することが大切です。
理解を深めることで、行動に対する寛容さが生まれ、マイナスな感情の改善につながるでしょう。(「そんなことがあったんなら仕方ないね」などと思って相手を許す)
独り言とノイローゼの関係
職場に独り言をしょっちゅう話す人がいると、それを聞いてる人がノイローゼになる可能性があります。
ノイローゼとは、ストレスによる精神的な疾患です。
職場での独り言がノイローゼの原因となる理由は、前段で述べた通り以下のようなものです。
- 集中力が途切れる: 仕事に集中している時に、周囲の独り言が気になってしまい、集中力が途切れてしまう。
- 不快感やストレスを感じる: 独り言の内容によっては、不快感やストレスを感じてしまう。
- 迷惑だと感じる: 独り言が大声だったり、頻繁だったりすると、迷惑だと感じる。
- 不安や恐怖を感じる: 独り言の内容によっては、不安や恐怖を感じる。
- イライラする: 独り言の内容によっては、イライラする。
これらのストレスが長期間続くと、ノイローゼなどの精神的な疾患に発展する可能性があります。
あなたには全く非がないわけですから、他人のせいで病気になってしまっては元も子もありません。
先に述べたいくつかの対策を駆使して、自分の仕事環境や気持ちを改善できるようにしましょう。
あと念のためですが、あなた自身も「独り言おじさん」になってないか、チェックはしておきましょう。
職場での独り言がうるさい問題:まとめ
- 職場で独り言がうるさい人はストレスや不安を感じている場合が多い
- 独り言は自分の考えを整理する効果がある
- 問題解決やアイデアの整理に役立つことがある
- ストレスが原因で愚痴のように独り言をこぼすことがある
- 集中力を高めるために指示や確認を独り言で行うことがある
- コミュニケーション不足が原因で独り言を使うことがある
- 独り言が多い人が特に頭が良いわけではない
- 独り言をやめさせるのは難しいが、頻度を減らす方法はある
- 独り言の内容が不快な場合、ハラスメントになることもある
- ADHDなどの症状で独り言が多くなることがある
- 職場での独り言が原因でノイローゼになることがある
- 他人の独り言によって作業の能率が下がることがある